針穴写真の研究(ピンホ−ル)

以前より興味のあった針穴写真。本当に写るのだろうか?
どれくらいの穴を開ければいいのか?
考えているよりも実行してしまえとばかりにいろいろな資料を元にとにかく実行した。
以下そのレポ−トを報告する。
鍼灸師という立場上、鍼は専門である。鍼は1番0.16mm、2番0,18mm、3番0.20mm、4番0.22mm、5番0.24mnmと5本を用意した。
穴を開ける板は、アルミの缶ジュ−スを使い、細いポンチで極小の穴を開け、それに治療用鍼を通し、75倍のル−ペで確認して黒のつや消しスプレ−をさっとかけた2センチ正方の穴の大きさの違う板を5枚用意した。

          オリンパスOM2Nに針穴付ボディキャップを付けた状態

1、針穴はどのくらいの大きさがいいか?
上記5本の針をすべて実験してみた。この場合露出の誤差が出てはまずいので、ダイレクト測光自動露出を特徴とするOM2Nを使った。
結果として0.18mmが一番画像が安定する事がわかった。0.2mm以上でもちろんOKであるが画像の線が太くなり、結果としてボケ具合が激しくなってくる。

2、円の形は?
ただ穴を開けた状態では金属部のささくれがあり、真円にならない。この状態も線が太くなり画像のボケが大きくなる事がわかった。なるべく真円にするには、表裏を目の細かいサンドペパ−で磨く事により解消できた。その後黒のつや消しスプレ−をさっとかけて乾燥後に75倍のル−ペで確認。
         
              ボディキャップに穴を開けたもの。

3、暗箱は何を使うか?
一般的には蓋付きのクッキ−やせんべいの空き缶のものを使うが、一枚撮るごとに暗室にてフィルム交換しなければならないために効率が悪い。
そこでブロ−ニ−ロ−ルフィルムが使えるということで必然的にマミヤプレスが決定した。
35mmフィルムは露出計算のいらないOM2Nにボディキャップを利用した針穴で決定した。

試写結果のぺ−ジヘ